筋肉注射、胃を経由して吸収させる経口投与は、いずれも間接的に薬効を妨げるきらいがありますが、「吸入投与」は鼻腔または肺といった呼吸道の粘膜の免疫反応を誘導し、医薬品をより有効な形で身体に吸収させて、患者の健康回復を促します。
「吸入投与」の場合、薬液の投与は霧化装置であるネブライザーを用い、ネブライザーは、超音波式、ジェット式、メッシュ式に分かれます。
そのうち、超音波式、ジェット式のメリットを受け継ぎ、薬液チャンバーと管路が分離されて交差感染の確率を下げ、しかも残余の薬液を大幅に減らせる「メッシュ式ネブライザー」は、医療界注目の新型デバイスです。
このメッシュ式ネブライザーでは、「メッシュプレート」がカギとなる役割を果たします。
ジェット式ネブライザー | 超音波ネブライザー | メッシュ式ネブライザー |
メリット
圧縮空気で薬剤を噴射
水分子の粒径5 μm以内 |
メリット
動作中のノイズが低く
水水分子の粒径2~5 μm 高周波振動子セラミックの霧化プレート
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メリット
最新技術で両者のメリットを兼備
水分子の粒径MMDA~5 μmのレンジ メッシュプレートによるエアロゾル化 薬液チャンバーの分離、交差感染の心配がない 低消費電力 懸架液に適合 薬液に対する温度の影響が小さい |
欠点
動作中にポンプからノイズが出る
かさばる 薬液の残量が多い |
欠点
かさばる
懸架液には不適合 薬液の残量が多い |
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「メッシュ式ネブライザー」は圧電セラミックの高周波振動により、薬液を金属または非金属メッシュプレートの細孔まで送り込み、薬液がごく小さな細孔を通過し、反対側でエアロゾル化されます。
メッシュプレートは長期にわたり様々な薬液と接するので、材質の選択が格段に重要です。
電鋳により成形されたメッシュプレートは、高温または変質への耐性が高く、抗腐食性もあるので、医療設備の安全使用寿命を延長することができます。
· 細孔が均一で、エアロゾルの粒径が安定している
· 機械的強度が高く、有機酸の液体に耐性がある
· 細孔の製造工程も安定しており、変質しにくい
· 細孔を調節できるので、薬液のエアロゾル粒径を調整しやすい
TPCメッシュプレートのメリット
TPCはバリの出ない精密電鋳工程により、一つひとつの細孔が均一で、穴のサイズをコントロールして、エアロゾルの粒径を医療レベルのニーズに合致させています。
また、パラジウム・ニッケル合金電鋳により酸性液と有機酸の腐食に対する耐性を高めるとともに、ISO13485品質マネジメントシステムに従って、よりよい品質に仕上げています。
感染防止/消毒関連製品
低電力消費、熱を発しにくいネブライザーモジュール。
薬液と合わせて、自動的、連続的な消毒関連製品への応用が可能。
化粧/エッセンスオイル/加湿用
ネブライザーモジュールは小さく、ほぼゼロノイズなので、ポータブルの化粧用デバイス、小スペースでの芳香装置または加湿器の開発に適します。